今どきの「高校」に大きな変化が?そこから分かるこれからの「働き方」

 「吉本興業高等学校」で高校卒業資格とお笑いを学ぶ!?

我々、中高年の場合、理数科や普通科なら進学、商業科や工業科、農業科ならその道の技術や知識を学ぶというのが多かったのではないでしょうか。

もちろん、そんなに明確な区分はなくて、理数科や普通科でもすべての人が大学進学を目指すとは限りませんし、商業や工業、農業科からも大学や大学校へと知識を深める人たちがいました。

今にして思えば、こみちが地方都市で暮らしていたこともあり、中学時代に成績が良かった生徒でも高校には進学せずに家業を継ぐことを選んだり、大学進学が前提となる普通科よりも、高校卒業の就職を見越して、商業や工業系の高校へと進んだりしています。

当時はインターネットすらまだ普及していない時代で、カメラもデジカメではなく、フィルム式でした。

そんな時代なので、今なら当たり前になることも、限られた場所でなければ学ぶことが難しく、それが例えば大学進学の大きな理由になっていたのかもしれません。

「吉本興業」といえば、お笑い芸人を多く抱える芸能事務所。

そして、最近のお笑い芸人の特徴は、「お笑い」を主にしながらも、俳優や声優、レポーターや番組MCなど、本当にマルチな活躍ぶりでテレビでもよく見かけます。

例えば、ネタを作る行程は、小説にも似ていることから作家になりその才能をさらに発揮される人もいます。

一方で、そんなお笑い芸人の経歴を調べると、インターハイに出場していたり、有名大学を卒業していたりと、「お笑い」だけではなく、他分野でも好成績を残している人も少なくありません。

実際、「お笑い」を分析すれば、とてもロジカルな仕掛けがあり、舞台がお笑いなだけで、プレゼンや営業マンとして身につけたい能力とかなり被っているのも事実です。

つまり、お笑い芸人の多くは、サラリーマンとしても実力を発揮できるでしょうし、そこにたどり着くルートが異なるに過ぎません。

そう考えると、高校進学の一つとして「お笑い」を学ぶことも、今後の社会で活かせるのは明白です。

むしろ、何か専門分野を学ぶためだけに大学へと進学し、その後就職した会社を40代くらいで退職したら、結局は「どんな仕事ができるのか?」を一から考えることになります。

確かにそれまでの社会経験も活かせますが、40代を過ぎてからの就活は誰しも苦戦するでしょうし、働くことの意味を考えることにもなるでしょう。

例えばYouTuberという生き方は?

動画コンテンツをYouTubeに載せて、その視聴で稼ぐ働き方も社会的に認知されてきました。

そして、開始当時にくらべても、幅広い分野が確立され、多くの専門性を持つ人々が動画を撮影されています。

当時なら、新入社員になった時に一定期間の新人研修で、社会人としての心得を学び、それぞれの職場で仕事を覚えていきます。

大きな会社なら、同じ新人研修を受けて同期も全国各地へと巣立ちます。

そして、3年とか5年とか何かのタイミングで異動となり、巡り会うこともあるのも社会人ならではの話です。

中には海外の支店に配属されれば、それ以降は全く異なる人生かもしれません。

しかし、YouTube という共通のプラットフォームが誕生したことで、国内外のどこにいても、また同じ会社かどうかにも関わらず、出会うことが可能になりました。

言い換えれば、その共通プラットフォームを使わないと、今どきの生き方を選択することもできません。

つまり、今の若者たちが、高校でお笑い芸人のノウハウを学ぶのも、当時では考えられなかったことですが、逆を言えばその「手法」こそがどんな分野にも活かせることなのかもしれません。

実際、自分でYouTube チャンネルを開設してみると、どうしたら多くの人に見てもらうことができるのかと考えます。

それは、与えられた仕事を担当するという働き方から卒業し、自分から考えてできることを始めてみるという思考に変化させることにも繋がります。